自分を確かめる

走ることが好きな男の子Fくんがいます。(fastのFです)
朝の遊びの時間、一人でよく走っています。
今朝、ふとFくんが近づいてきて、
「園長先生、昨日より速く走れるようになったよ。」
と、言いました。
「そう、よかったね。よく走っていたものね。」
「うん、見てて。」
目の前で走り始めました。
タイムとしてどのくらい速くなったかなんて、もちろん分かりません。
そんなことはどうでもいいのです。
Fくんは、走っていて、今までより速く走れるようになったという実感を、ある瞬間に確信したのです。
そして、それを、人に見ていてもらって、
「おお、速かったね。」
と言ってもらうことで、自分を確かめたかったのです。
そうした実感を、自分で持てたということが素晴らしいなと思います。
実際、走り方がぐっと力強くなっていました。
「はやい、はやい、すごいね。」
と、拍手しました。