12月の園便りから

表現活動を通して

 幼稚園の桜も葉を落とし、空をバックに枝々がくっきりと浮かび上がっています。落ちた黄色や紅の葉で、子どもたちはよく遊んでいました。春から秋、桜の木は子どもたちのよい遊び相手です。
 冬の桜の木もまた、なかなかいいものです。葉が落ちた後の小さな芽が少しずつ大きくなり、2月頃には枝自体が光り出すほどになり、やがてつぼみがほころび始める頃は音が聞こえてくるかと思われるくらい力がみなぎってきます。伸びていく命のたくましさ素晴らしさが感じられます。
 さて、運動会をとおしてみんなで取り組む面白さを味わった子どもたちは、今、2学期最後の行事、音楽会に向けて一生懸命取り組んでいます。リズム劇や合唱・合奏という表現活動を通して、自分の感性をより豊かにすると同時に、友達とのかかわりをいっそう強くしています。
 音楽会当日に先立つ発表会ごっこでは、別のクラスや違う学年の合唱・合奏・リズム劇を見合います。互いの良さを見つけ、楽しみ、学び合うよい機会となるでしょう。そして、来春には、大好きな桜に負けないくらい力強くなっているに違いありません。