雲を見て

朝、げんき君が来て、
「園長先生、悟空の雲みたい!」
と、教えてくれました。
悟空の雲としてげんき君がイメージしているものが、アニメのものなのか絵本のものなのかわかりませんが、筋斗雲のことでは確かでしょう。
指さす方を見ると、白い月にかかって、筋を引くきれいな白雲がなびいていました。
 「悟空の雲みたい!」
と、感じられることがすばらしいと思います。
自分の心の中にあるものが、言葉やものの事象に結びついて表象されるのは、豊かな情操の第一歩です。
彼の目には、雲の上に悟空の姿が見えていたのかもしれません。