11月の園だよりより

心が一つになるときがある
 
 霜降を過ぎ、関東で木枯らし1号が吹き、北海道からは雪の便りが聞かれました。暑い中で汗をかきながら運動会の練習をしていたことが、ずいぶん前のようです。
 さて、運動会前日のことでした。雨のため園庭は使えず、ホールだけでの練習となりました。全学年が行いますから、短い時間の中で最後の修正点、確認点を復習して、通し練習1回が良いところです。それでも、それが最後の練習となれば子どもたちも気合いが入ります。そして担任もみな「明日は、頑張るぞー。」という気持ちで、やる気を持って終わりたいと思っていました。
 私も見に行きましたが、子どもたちは、笑顔で一生懸命取り組んでいました。練習の終わりに、「良くできたね、明日も頑張ろうね。」と言うと、みな目を輝かしながら「はい。」と、返事をくれました。やっていて楽しいと感じていること、自信を持って本番を楽しみにしていることがひしひしと伝わってきました。そのとき、子どもたちの気持ちは、「いい運動会にしたい、頑張ろう。」と、一つにまとまっていました。みんなの心が一つになった瞬間(とき)でした。
 もちろん、出来映えが素晴らしいにこしたことはありません。でも、たとえ本番で失敗があったとしても(しませんでしたし最高の出来映えでしたが)、そこに至る過程でこのようにみんなの心が一つにまとまる瞬間がもてたこと、それこそは何物にも代えがたい素晴らしい時間だったのではないかと思います。
 月も季節も変わりましたが、運動会は確かに子どもたちの心の中に大きな達成感と満足感を与えて終わりました。
 熱い応援とご支援ご協力、ありがとうございました。2学期残りの半分も、一人一人が活躍し笑顔がいっぱいの毎日にしていきたいと思います。