3月の園だよりから

身体に染みこむもの

 年少さんの園外保育に行ったときのことでした。お弁当の準備をしながら呼び声のようなものが聞こえてきました。「あなたは、だあれ?」と、3,4人で一緒にニコニコしながら楽しそうに声を揃えて言っているのです。その台詞は、音楽会でやった『てぶくろ』の中の繰り返し出てくる台詞でした。でも、言っていた子たちが演じたリズム劇ではないという話でした。
 自分たちが演じたわけではない劇の台詞でも、こうして子どもたちの心に残っていて、ずいぶん時を経た今でもこのように楽しんでいるという、その素晴らしさに思わず感動してしまいました。劇の中での楽しさと、その言葉の持つ言い回しの妙を子どもたちは自分たちの身体に染みこませていたのでした。
 ブログでも画像で紹介しましたが、年中児たちの朝の体操は、一つ一つの動きが大きくなり笑顔も一杯で、これもまた自分たちの身体に体操する楽しさを染みこませているようでした。
 先日の小学校訪問に行った年長児たちは、参観した授業の中で行われていた互いに注意し合うということを、自分たちも教室で真似してやっているということでした。
 多くの活動をしていく中で、子どもたちの心と体に染みこんでいくもの、それらが一人一人の子どもたちを大きく成長させていく源になっていることを一際感じる今日この頃です。たくさんの良いものが染みこんでいくといいなと思います。
 残り保育日数は、年長組が13日、年中少組が15日です。みんな、頑張れ!