5月の園だよりから

おもたいけど、がんばる

 薫風爽やかな季節となりました。新年度が始まってあっという間に3週間が過ぎ、新入のお友達もだんだんと幼稚園の生活に慣れ始めている様子です。
 ブログでも紹介しましたが、登園の時のことです。園児が、用品の入った大きな袋をお母さんから渡されました。お母さんが、「ほら、重いわよ、大丈夫?」と、送り出すと、「おもたいけど、がんばる!」と応えて、背丈の半分程もある大きなそれを両手で一所懸命持ちながら教室へ向かいました。
 また、バスから降りてきた新入の園児が、「きょうは、泣かないできたの。」と、つぶやきました。
 こんなこともありました。正門前のU字溝の壁を2〜3cmくらいの青虫が水に落ちそうになりながらも登っているのを見付けた園児が、「がんばっているんじゃない?」
 もしかしたら幼虫の姿に自分を投影していたのかもしれません。
 入園、進級という新しい環境の中で生活している自分のことを、子どもたちは自分なりに意識し、感じ、励ましているんだなと感じます。こうした気持ちを自信に変えていってほしいと願っています。
 「いってきます」と言ってバスに乗り込んだり、教室へ向かったりする姿に、お子様の成長を一際強く感じていらっしゃることと思います。あるいは、離れたくなくて泣いたりすると、「大丈夫かしら?」と心配になるお母様もいらっしゃることでしょう。
 でも、お子様は、頑張ろうと自分を励まし、それこそ健気に日々前を向いて歩いています。着実に自立へ向けて踏み出しています。共に喜び、応援してあげてください。
 今月は、個人面談を予定しております。是非、担任とご忌憚なくお話しください。