園だより(5月1日号)から

≪社会生活でのふるまい方≫
 桜の花が終わるころになると、その他の木々が一斉に芽吹き始めます。若葉は萌木色から薄い黄緑へ、さらに大きさを増してキラキラ光る鮮緑へ、日々変化していきます。幼児期の子どもたちは、そんな若葉そのものです。
 入園、進級から約一月が経ちました。次第に新しい環境にも慣れ、特に年長、年中さんは、動きもなめらかになってきた感じがあります。
 幼稚園は、たくさんの友達と集団生活をする場です。子どもにとっては初めて経験する社会生活です。社会生活には、ルールがあります。ルールと言うと堅い感じですが、箇条書きの約束事のようなものではなく、集団で一緒に生活するときのふるまい方です。
 大きく二つあります。
 一つは、自分のことは自分でする、ということ。
 例えば、登園したら園内服に着替える、帳面を開いてハンコを押す、トイレに行く、食事(給食)の用意ができる、・・・等々です。
 もう一つは、人とつながることができる、ということ。
 例えば、「いってきます」「おはようございます」等の挨拶が気持ち良くできる、友達と一緒に遊べる、みんなで活動するときにその場に参加できる、先生のお話をしっかり聞く・・・等々です。
 ところで、年少さんは、園で生活するために必要とされるふるまいについて、一から学ばなければなりません。何故そうしなければならないのか、何故それが必要なのかも、当然のことながら分かりません。分かるのは後のことで、とりあえずはそれができることが必要です。みんなができるよになるまで少し時間はかかりますが、しっかり指導してまいります。
 また、年度当初は子ども同士でいろいろなことが起こります。それぞれの御家庭が持つ違った文化が出会うため、ふるまい方が違います。それ故の行き違いもあります。気がかりなことがありましたら、まず担任にお話しください。