結ぶ

朝遊びの時、げんきくんがひもにビリボを結びつけては引っ張って遊んでいました。
「結びつけては」と書いたのは、引っ張っているとほどけてしまうので、その度に結び直してまた引っ張ってを繰り返していたからです。
結ぶということを繰り返し行っていて、なかなか面白い遊びです。
工夫があるからです。
げんきくんは、できればほどけないように結びたいのです。
それで、ああでもない、こうでもないと試行錯誤します。
そのとき脳はフル回転します。
それがとても大切なのです。
また、考えると同時に、指を使います。
手の動きは、脳に刺激を与えます。
それも、子どもの成長に欠かせないことと言われています。
ここで大人が出て行って、ほどけないように結んであげてしまったら、子どもは成長の芽を摘まれてしまうことになりかねません。
子どもが一所懸命やっているこういうときは、ほおっておくに限ります。
そういえば、稲刈りが終わってお弁当を食べている時、えみちゃんが、
「このお弁当自分で作ったの。」
と、嬉しそうに話してくれました。
みると、可愛いおにぎりがお弁当箱の中にありました。
そのおにぎりを、えみちゃんは作ったそうです。
そのとき、えみちゃんの頭はフル回転していたことでしょう。
手指も、盛んに働いていたことでしょう。