みんなで片付ける

昨日は小雨を心配しながらの練習でしたが、今日は雨を気にせず練習できました。頑張っています。
今日は、別の話題です。
幼稚園では、みんなで片付けるということを意識付けています。
「自分で使った物は、自分で片付ける。」
これは、どこのお家でも子どもたちにしつけとして行っていらっしゃることと思いますし、幼稚園でも言います。

園長として本園に赴任し、朝の遊びの様子を見ていて「あれっ?」と、思ったことがありました。
三輪車や、フープ、泥遊びセットなどを使ったまま放置して、次の遊びへ移っていく子どもたちの姿があったからです。
これは、どうするんだろう、片付けは?と、思いながら、何日間か観察していました。
ふしぎなことに、放置されていた遊び道具は、“お片付け”の時間にみんなが片付けていきます。
何人かの先生方に尋ねてみました。
「自分が使っていなくても、片付けているのはどうしてですか。」
「みんなで、片付けるように指導しています。」
という言葉が返ってきました。
それは、分かるんです。でも、「自分で使った物は、自分で片付ける。」という指導があったとすれば、その反面として、「他の人が使った物を、何で自分が片付けなきゃいけないの?」という、言葉が出てきても不思議ではないのです。
だって、使ったのに片付けないで済んでしまう人がいたらずるいじゃないですか、というわけです。
実際、小学校では、校庭開放で遊んだ物でもそれをきちんと片付けさせるのは難しいことがあります。
「これ、片付けなさい。」
「おれ(わたし)、使ってないもん。」
と、いう話になってしまうのです。
もう少し踏み込んで、先生方と話しました。
「今日、自分が使ってなくても、明日は使うかもしれない。みんなで使う物で、自分も使う物。だから(使ってなくても)みんなで片付ける。」
なるほど。それが、みんなで片付けるという(大げさに言うと)思想です。
朝の遊びの時間など、子どもは、友達同士の関わりや、気分の変化で、遊びが次々に変わることがあります。
一人が置いた三輪車を、別の子が使い始めたりもします。
それを気にしていません。
そして、みんなで遊具を片付ける。
みんなの物は、みんなで片付ける。これって素晴らしいなと思います。
大人の世界でも、こういう考え方があると気持ちよく物事が落ち着きそうなことってありますよね。
一人が一つか二つ片付ければあっという間に終わります
これはここに入れて・・